#世界竹の日 #ゲ謎 #小話 #水父
いつもの仕事帰り、気が付くと深い竹林の中にいた💧。
よほど深い竹林なのか 見回しても出口は分からない。周囲の竹はどれも太く立派だった。
だが違和感を覚えてよく見ると、どれも葉の合間に稲のような穂が生えている。
「精をよこせ」
驚いて振り返ると 緑色の衣を纏った驚くほど細長い人物が近付いてきていた。
「妖の気を帯びた人間よ、お前の精ならばこの花に芽吹く力を持った実を結ぶことが出来よう。時がない、早く精をよこせ」
「なんだか知らんがゴメンだッ」
背を向けて走り出す💧。
だが 竹が生き物のようにしなって行く手を遮る。さらに動きを封じようと囲いこんできた。
