「着々」
未だ未だと
そろそろと
冬枯れの気配を折り込んで
厚くなった蜘蛛達のヴェールと
ほんの少し黒味を濃くした庭木達
もうすっかり
準備は終えたと言わんばかりで
澄まし顔した
移り季《ぎ》の朝
二〇二六年十月十三日 銀月鱗 山猫

ほんとのことなんて言わないわ #恋 #詩 #ポエム
「着々」
未だ未だと
そろそろと
冬枯れの気配を折り込んで
厚くなった蜘蛛達のヴェールと
ほんの少し黒味を濃くした庭木達
もうすっかり
準備は終えたと言わんばかりで
澄まし顔した
移り季《ぎ》の朝
二〇二六年十月十三日 銀月鱗 山猫
本日の詩。
音声と本文を別々に味わいたい方はこちら。
全文無料で読めます。
note.com/shooting_fis...
近過ぎて見えないから 瞳を凝らした 君の向こうに降る雨 君の手の中にある夢 消えてしまった抱擁の痕 苦し紛れの誓いのことば こんなにも愛を装って 僕は言葉を尽くした こんなにも愛を装って 君は嘘をついた #恋 #詩 #ポエム
#詩
世界は暗くて明るい②
空から落ちてきたら 驚きの声は 土煙に撒かれて咽返る 大きな穴と 水溜り 空を映してなお暗い 底に産まれた星のいのち 瞬き返すように泣く 息をしてるよ 皆が笑った 僕を見つめる沢山の目は 期待を込めてキョロキョロ動く 空が蒼いと悲しいよ 星が視えなくなったから #詩 #ポエム
愛し続ける勇気と 愛され続ける恐怖 #恋 #詩 #ポエム
「未練」
月の満ち欠けに
夏への若干の未練を思う
それで?
すぎさった季節に
何を思うというのだろう
土に落ちて茶色くなった朝顔に
あの人への若干の未練を思う
それで?
冷めてしまったこころで
あの人の何を思うというのだろう
ねえ
そうでしょ?
願いを込めた花が開き 夜明けを見届ける頃 光を集めるかのように 花弁から雫が落ちる まるで涙のように 儚い光を集めて あなたに零す 白い背中に傷をつけ 折れた翼のように 身体を包んだ痛みが 私の目を覚ます 明日世界が終わるけど それでも 新たに命は芽吹く #詩 #ポエム
石のベッドは硬く 孤独を思い知らされる そこで見る夢が 辛い現実を創り上げ 昔愛した人たちに やさしくできるか模索する 暗闇は嫌い 潮の満ち引きは 残りの命を自覚するのに その1日は雨音のよう やがて目を覚ますのは 無自覚な痛み 音楽が聴こえたら 太陽にくちづけを #詩 #ポエム
地上からかざされる 無数の子供の掌に 雨と光りをあげました あの子の涙はからいけど 流れないよりましでしょう 土と埃にまみれても ドレスの裾は持ち上げて 海の向こうのまだ見ぬあなた 月の砂漠で会いましょう #恋 #詩 #ポエム
「鯨骨輪舞《げいこつろんど》」
出鱈目に吹き荒《すさ》ぶ風を
乱雑さでもって束ね
概ね揃えた向きで
雑木林へと放ち送る
留守になった車両基地や
空手《からて》を振り回す遮断機と
うつらうつらしている線路も超えて
未だ未だ小さく青く硬いもの達へ
灰茶焦げ茶白茶薄茶の
厚着に隠され守られている
艶《あで》やかな花色淑やかな葉艶
今冬も純白に敬意で染めて
凍る波濤敷き詰め待つと
煌めく塩の結晶を封に
ピンと尖らせた角封筒で
寒風にエスコートされ海底訪れる姿を
二〇二六年十月十二日 銀月鱗 山猫
本日の詩。
音声と本文を別々に味わいたい方はこちら。
全文無料で読めます。
note.com/shooting_fis...
昨日分。
朗読がどうにも気に入らなかったので読み直しました。
noteも差し替え済みです。
「小羽留《こはる》」
蕩《とろ》ける日向で
まぁるい羊
白いの黒いの
半分こ
縁側涼しく
漂う微睡《まどろみ》
貘《ばく》のお八つを
摘まみ喰い
二〇二六年十月十一日 銀月鱗 山猫