きのこの三杯酢漬けは、酢・醤油・みりんを同じ量ずつ。
石づきを落として茹で、水気を切って熱いうちに漬け汁へ。
漬け汁はひと煮立ちさせてから使います。
冷めたら冷蔵庫へ。翌日から冷蔵で1週間ほど。
※醤油の割合は動かさないでください。味だけでなく日持ちもそこで決まります。

大根を漬けて冬へ持たせる台所は、日本だけではない。
韓国には、角切りで漬けるカクテキと、汁ごと飲むトンチミ。
台湾には、塩漬けして干した菜脯(ツァイポー)。
中国には、塩をして干した蘿蔔乾(ルオボガン)。
日本には、干してぬかに漬けるたくあん。
大きくて水の多い野菜を、冬まで持たせたい。
同じ悩みが、海をはさんで似た答えになっている。
祖母の台所に、はかりはなかったと聞く。
塩はひとつまみ、酢はこのくらい。
それで毎年、同じ味の漬物ができていたという。
でもあの目分量は、はかりを使わなかった結果ではないと思う。
何十年も同じ量を繰り返した手が、はかりの役目を引き受けていた。
はかりを出すのは、その何十年を、少し短くするためだ。