【過去記事ピックアップ】
暑いと気孔は開く?閉じる?――新発見から見えてきた植物の「水と熱」の統合制御
暑いと植物は気孔を開くのか、閉じるのか。2026年のUBP24新発見を入口に、乾燥で閉じる経路、高温で開く経路、そして両者が競合する現在の気孔制御モデルを整理します。

【過去記事ピックアップ】
暑いと気孔は開く?閉じる?――新発見から見えてきた植物の「水と熱」の統合制御
暑いと植物は気孔を開くのか、閉じるのか。2026年のUBP24新発見を入口に、乾燥で閉じる経路、高温で開く経路、そして両者が競合する現在の気孔制御モデルを整理します。
【過去記事ピックアップ】
バイオスティミュラントを『作物―害虫―天敵』で評価した研究――生態系適合性という次の視点
海藻由来バイオスティミュラントを、作物・アブラムシ・寄生蜂の三者系で評価した2026年の研究を読み解きます。生態系適合性という新しい視点と、今後改善すべき評価設計の課題を整理します。
【植物科学をもう一度】
トマト13系統を45℃で比べた研究――耐熱性の「部品」は、まだ植物の中に眠っている
栽培トマト2品種と野生近縁種11アクセッションを45℃で比較した研究。耐熱性を成長、膜保護、ROS防御などの「部品」に分けて見ると、総合評価だけでは見落とす遺伝資源の価値が見えてきます。さらに、こうした違いが食味や品質にも影響していたら?という論文外の予想も考えます。
【ChloroQuestアーカイブ】
プラスチドHXK3を失うと花粉形成が崩れる――再現性のある土台から見えた糖代謝とROSの接点
キュウリのプラスチド局在型ヘキソキナーゼCsHXK3を欠損すると、糖・デンプンだけでなくROSとタペートPCDまで乱れました。既知のHXK–雄性生殖の関係を別の試験系で再確認し、その上に新しい機構を積み上げた研究を読み解きます。
【植物科学をもう一度】
キノコにも甘味タンパク質があった――ハニートリュフHT-ACの構造とヒト甘味受容体活性
甘いキノコ「ハニートリュフ」から見つかった新規甘味タンパク質HT-AC。2026年にはヒト甘味受容体T1R2/T1R3の活性化、安全性、NMR・X線結晶構造まで研究が進展しました。最新論文からその分子機構と可能性を解説します。
【ChloroQuestアーカイブ】
5年生マカダミアに「遺伝子導入した根」を生やす――成熟木を直接使う毛状根形質転換の可能性と課題
5年生のマカダミア成木に直接、遺伝子導入された毛状根を作るin planta形質転換系が報告されました。成熟木を培養皿に戻さない発想は魅力的ですが、RUBYによる代謝攪乱、Ri T-DNAの影響、日本での利用条件など、実用化までにはまだ課題があります。
【植物科学をもう一度】
「再分化」の解像度を上げる――ナズナの“根を経るカルス”と、ペチュニアの“根を経ない”シュート再生
「カルスから芽が出る」という一語では粗すぎる。ナズナで見えてきたroot-like state、再分化competenceの時間窓、そしてペチュニアで示された別ルートをつなぎ、植物のde novo shoot regenerationを高い解像度で捉え直します。
【過去記事ピックアップ】
2026年、カーボンドットは植物研究でどこまで来たのか――光合成促進から高温耐性、根圏制御まで
2026年8月30日、ワタとリンドウを対象としたカーボンドット研究が同日に公開されました。圃場イネ、高温耐性、カドミウム低減、根圏微生物まで広がった2026年の研究から、可能性と再現性の課題を整理します。
【ChloroQuestアーカイブ】
助け合いか、競争か。人類が利用してきた「混植」を現代科学で紐解く
「三姉妹農法」に象徴されるイネ科とマメ科の混植。2026年のトウモロコシ・ダイズRNA-seq研究から見えてきたのは、単純な助け合いではなく、競争しながら異なる資源利用戦略へ変化する植物の姿でした。
【植物科学をもう一度】
Speed Breedingの更新――光周期だけではない、世代をさらに短くする方法が増えている
Speed Breedingは長日条件だけの技術ではありません。春化、早期収穫、未熟種子の休眠解除まで、一世代のcritical pathを短縮する方法が積み上がっています。2026年の冬コムギ研究を軸に、Speed Breedingの現在地と育種・ゲノム編集への応用を整理します。
【植物科学をもう一度】
2本のgRNAでゲノムを『切り抜く』――植物CRISPRで100 bp級から245 kbまで欠失させた研究を追う
2本のgRNAで標的領域を挟み、介在DNAを欠失させる植物CRISPR研究を横断。245 kb級の巨大欠失が可能な一方、240 bpでも狙った欠失が稀な例があります。距離だけでは説明できないgRNA活性、同時切断、DNA修復、chromatin accessibilityの影響を追…
【植物科学をもう一度】
研究室の1個体を、毎日の一杯へ――コーヒーF1が示す植物バイオ実用化の壁
優れたコーヒーF1を作れても、農家へ大量に届けられなければ農業は変わりません。Somatic embryogenesis、mini-cuttings、雄性不稔を利用したF1種子生産から、nursery、コスト、farmer accessまで。「1個体を作る」研究と「100万本を届ける」実用化の違いを、毎…
【過去記事ピックアップ】
「干ばつを経験した耐性トマト」の根圏微生物は、別のトマトの干ばつ後回復を助けるのか
耐性品種か感受性品種か、さらにその植物が水不足を経験したかどうか。4種類の根圏微生物群集を同じ感受性トマトへ移植すると、干ばつ中より再灌水後の回復に違いが現れました。2026年のEnvironmental Microbiome論文を、実験設計と限界まで含めて検証します。
【過去記事ピックアップ】
田植えをしないイネ作りが増えている――乾田直播が変える「苗立ち・農機・育種」の設計
日本の水稲直播は2024年産で4.17万ha、なかでも乾田直播は2020年から約58%増えました。田植えを省く省力化だけでなく、畑作用農機との共用、輪作、苗立ち・雑草競争・耐倒伏性など、栽培体系とイネの形質を同時に組み替える技術として乾田直播を読み解きます。
【過去記事ピックアップ】
RNA-seqは「取る」だけの時代ではない――4,753サンプルを再利用するGrass Expression Atlas
公開RNA-seqは、SRAに置かれているだけでは研究資産になりません。Grass Expression Atlasは7種・4,753サンプルを統一処理し、組織・発生段階・処理条件などから探索できる形に変えました。RNA-seqを「取る」前に、すでにあるデータを再利用する研究workf…
【過去記事ピックアップ】
糖を「つくる」より「使わない」――テンサイ高糖度系統が示した炭素配分の戦略
高糖度のテンサイは、糖をより強く合成していたわけではありませんでした。5つの生育段階を追ったトランスクリプトーム+メタボローム研究を読み解き、さらに根収量×糖度まで計算すると見えてくる「収量と糖度のtrade-off」を検証します。
【過去記事ピックアップ】
植物は昼の暑さダメージを夜に回復している?――Btワタの高温ストレスから見えた植物の「回復力」
昼38℃、夜27℃。BtワタのCry1Acは最初の4日間は維持され、7日目には低下しました。高温耐性を「何℃まで耐えるか」だけでなく「夜の間にどれだけ回復できるか」という視点から読み解きます。