J・D・サリンジャー著『サリンジャー初期短篇全集』(柴田元幸訳/河出書房新社)を読む。「壊れた物語の心」。
『コリアーズ』のために書き出した小説は“ボーイ=ミーツ=ガール・ストーリー”で、印刷所助手の青年ジャスティン・ホーゲンシュラグが年下のシャーリー・レスターにぞっこん惚れたというウェットに富んだものだった。
だが小説は書けなかった。藪から棒になぜ小説が書けなかったかの理由を述べているのが本作であり、それがまた逐一ひどくリアリスティックで面白いのだった。
#サリンジャー #柴田元幸 #河出書房新社
