触れられる前から
素肌はもうすでに
貴方を求めて熱を帯びていた
逃げるふりをしながら
ほんとうは貴方が距離をほどくように
私はそっと身を差し出していた
互いを探っていた呼吸が
名前を低く呼ばれるたび
やがて重なり、ひとつの吐息になる
胸の奥の理性には
二重にも三重にも
固く鍵をかけていたのに
貴方の前では
ひとつ、またひとつと
音もなく開いてゆく
誰もが奪おうとし
無理にこじ開けようとしてきた
頑な私だけの扉

呼び出されて、さんざん悩んだ挙句にやっぱり来てしまった。一度で終わるはずが、二度、三度と回数を重ねている。
どんな目に遭うかは承知のはず。
#官能