#明るい夜 #チェ・ウニョン /古川綾子 #亜紀書房 祖母と母の確執、そして曾祖母から主人公へと受け継がれる家族四世代の痛みと絆が静かに浮かび上がる作品。夫の不倫で離婚した主人公は、母との軋轢を抱えたまま、長く疎遠だった祖母の暮らす海辺の町ヒリョンへ移り住む。そこで再会した祖母との穏やかな日々の中で、祖母の口から家族の歴史が語られてゆく。 白丁として厳しい差別を受けた曾祖母が、キリスト者の夫に手を引かれて家を出奔したこと、植民地下の筆舌に尽くしがたい生活、そして朝鮮戦争という荒波。
冷酷な歴史のの荒波に翻弄されながらも、互いの手を取り合って生き抜いた女たちの姿は、読む者の静かな感動を呼ぶ。
