Grilled Cheese

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@findareading.bsky.socialOct 21, 2026, 2:55 AM

やしろ慧著『皇帝陛下の専属司書姫 攻略対象に恋人契約されています!』(2021年8月Kindle版、一迅社文庫アイリス)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

元は館長が住んでいたという館長宿舎が図書館の敷地内にはある。
現在の館長は皇都の屋敷から通っているので館長宿舎の一室を与えられていた。
白く美しい壁に羊毛と絹の混じった柔らかな絨毯。羽毛の布団に、望めばいつでも魔力で灯る灯り。おかげで夜更かししての読書が実にはかどる。

— やしろ慧著『皇帝陛下の専属司書姫 攻略対象に恋人契約されています!』(2021年8月Kindle版、一迅社文庫アイリス)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 20, 2026, 2:58 AM

鈴木結生著『人にはどれほどの本がいるか』(2026年8月、朝日新聞出版)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

「このBookっていうのはね、最近、テレビの自動録画でキーワードを設定しておくと、 それに関連するものを全部録画しておいてくれるっていうのがあるでしょう。いや、私の息子の家で見たんだけどね。私はあれをずっと前から実践していて、知り合いの本屋さんに『本』とか『書』とかついているものはとりあえず全部送ってもらうことにしてたわけ。今ではその本屋も潰れちゃったから、なるべく自分でパソコンを使って調べるようにしているが。何故そうするかというと、国内外問わず、読書人の人生が詰まった本、私は勝手に読書本と呼んでるが、こういうのは買ってあげなきゃ、という義務感がある。でも、そういう本って大抵似てるんだがね。皆、それぞれ読み合っているから。それでいくと、新しい読書本はそれまでの全ての読書本を網羅しているから最上と気付いて、結局買い続けなきゃいけなくなって⋯⋯」

— 鈴木結生著「人にはどれほどの本がいるか」(『人にはどれほどの本がいるか』2026年8月、朝日新聞出版)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 19, 2026, 3:00 AM

デイヴィッド・レヴィサン著/三辺律子訳『答えは本の中に』(2026年7月、理論社)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

「自分は自分でしかないし、将来の自分だってそれは同じだよ。本が、自分がどういう人間か気づかせてくれることはあっても、本を読んだからって、もともとそうじゃない人がそうなるわけじゃない。もともと自分の中にあることなんだから」

— デイヴィッド・レヴィサン著/三辺律子訳『答えは本の中に』(2026年7月、理論社)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 18, 2026, 2:52 AM

早坂吝著『アリス・ザ・ワンダーキラー〜少女探偵殺人事件〜』(2020年2月Kindle版、光文社文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

ハートの女王。何で彼女を引き合いに出したかというと、私が『アリス』の大ファンだからだ。私が好きな謎解きと、謎だらけの『アリス』は、一見正反対に見えるけど、実はそうじゃない。作者のルイス・キャロルが数学者だからか、『アリス』はナンセンスな中にも論理性が光り、そこが謎解き好きの私の琴線に触れるのだ。同じように考える推理作家は多いみたいで、『アリス』を題材にした推理小説は昔からたくさんある。

— 早坂吝著『アリス・ザ・ワンダーキラー〜少女探偵殺人事件〜』(2020年2月Kindle版、光文社文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 17, 2026, 3:08 AM

森晶麿著『黒猫と歩む白日のラビリンス』(2020年9月Kindle版、ハヤカワ文庫JA)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

ああ、あのいつも学部図書館前の銀杏の樹の下で寝そべって、足先を小刻みに揺らしながら本を読んでいた、山猫のような美青年が有村乱暮なのね、と。

— 森晶麿著『黒猫と歩む白日のラビリンス』(2020年9月Kindle版、ハヤカワ文庫JA)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 16, 2026, 3:04 AM

年中麦茶太郎著/夕薙イラスト『異世界魔導古書店〜チート魔力あるけど、まったり店員することにした〜』(2015年12月Kindle版、ファミ通文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

そして、とある昼下がり。
タクトは喫茶店の野外テーブルで、文庫本を読んでいた。
さっき普通の古書店で見つけ、百イエンで買ってきたばかり。
まだ三ページしか読んでいないので、どんな話なのかは分からない。
タイトルも作者も、店頭で初めて見た小説。
何気なく手に取り、表紙に書かれていた美味しそうなレモンの絵に引かれて買ってしまったのだ。
そうやって知らないジャンルの本を買い、この喫茶店で読むのがタクトの趣味である。
リサーチせずに買うのだから、もちろん当たり外れが大きい。
が、それを含めて楽しい。
他の魔術師のように活版印刷を忌み嫌っていたりもしないから、選択肢は無限大だった。

— 年中麦茶太郎著/夕薙イラスト『異世界魔導古書店〜チート魔力あるけど、まったり店員することにした〜』(2015年12月Kindle版、ファミ通文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 15, 2026, 2:54 AM

遠藤周作著『フランスの街の夜 遠藤周作初期エッセイ』(2022年12月Kindle版、河出書房新社)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

なぜなら近ごろの評論家のなかには巖谷が書いているような「本を読む楽しみ」を忘れてしまっている人が多いからである。鑑賞するために読むのではなく、批評するために読む人が多いからである。読書はまず楽しむために読むべきものであるのにかかわらず、この人たちは論ずるために読む。そのために彼等の書くものにはその人の読書の楽しみが一向ににじみ出ない。ギリシャ人の知らなかった人生の快楽はたばこと読書だという話があるが、その快楽を忘れてしまっているような批評文がある。能弁な人だが心が貧しいという印象を与える批評がある。巖谷はそれらの若い批評家より、はるかに幸福を味わうことができる。

— 遠藤周作著「本を読む楽しみ」(『フランスの街の夜 遠藤周作初期エッセイ』2022年12月Kindle版、河出書房新社)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 14, 2026, 3:01 AM

菅野彰著『西荻窪ブックカフェの恋の魔女 迷子の子羊と猫と、時々ワンプレート』(2024年2月、集英社オレンジ文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

貸し本の棚にある『低地』ジュンパ・ラヒリ著を今日中に読み終えようとしている短い髪がよく似合う常連の女子は、ほぼ微動だにしない。
きれいなお団子を結っている二十代らしき女性は、リチャード・パワーズを店にくるたびに捲っては頭に戻ったりを繰り返していて、時折月子に「わかる⋯⋯」と呟かせていた。リチャード・パワーズが物理学を専攻していたと知ったとき月子は、物理と文学が融合すると、こうしておもしろいがしかし難解な文学が生まれると納得した。
いつも窓辺でイーユン・リーを読んでいる指がきれいな人が、月子は少し気になる。なんとなくだが、彼女の家には読んでいる本はすべて揃っているような気がしてならない。

— 菅野彰著『西荻窪ブックカフェの恋の魔女 迷子の子羊と猫と、時々ワンプレート』(2024年2月、集英社オレンジ文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 13, 2026, 3:06 AM

柳川一著『三人書房』(2025年10月、創元推理文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

そんな激動の時代だったのだが、通兄さんが言うように、《三人書房》の中は、時代に取り残されたというか、今思い返してみても、別の時間が流れていたみたいだった。
その原因は、やはり、江戸川乱歩となる前の兄さんの存在にあるのかな。
兄さんは揺れ動く世の様もどこ吹く風と、探偵小説の世界に没入していた。翻訳されたものは読み尽くし、上野の図書館で洋書を借りて、気に入った作品は自分で翻訳までしていたのだ。

— 柳川一著『三人書房』(2025年10月、創元推理文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 12, 2026, 3:03 AM

ヘレーン・ハンフ著/江藤淳訳『チャリング・クロス街84番地──増補版』(2021年4月、中公文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

『愛書家のための名文選集』が包装紙の中から現われいでました。総金箔押しの浮出し模様のある革表紙、小口は金縁、手っ取り早く言ってしまえば、ニューマンの初版本を含めて、私の持っているものの中でいちばん美しい本です。まるで発行当時そのままのように新しくて、一見だれの手にも触れられたことがないみたいですが、じつはちゃんと読んだ人がいるのです。というのは、この本の中でいちばん楽しい個所が何個所か、パラッと自然に開くのです。まるで、前の所有者の霊が私の読んだことのない詩を教えてくれているようです。

— ヘレーン・ハンフ著/江藤淳訳『チャリング・クロス街84番地──増補版』(2021年4月、中公文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 11, 2026, 3:09 AM

クリスチアナ・ブランドほか著/マーティン・エドワーズ編『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』(2025年10月再版、創元推理文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

クリスチアナ・ブランドほか著/マーティン・エドワーズ編『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』(2025年10月再版、創元推理文庫)より

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 10, 2026, 2:50 AM

松岡圭祐著『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅹ 怪談一夜草紙の謎』(令和5年10月Kindle版、角川文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

あっちへ飛んだり、こっちへ飛んだりするのを、心を開いてついていくと、面白い答えが出てくるんですね。それは、僕が言う答えではなくて、その子の〝それ〟が答えを出してくれるのです。そういうふうな会い方をしているときと、そういうことではなくて、僕が答えられるときとは、場合によっては分けなくてはならないのです。だんだん、だんだんそういうことが上手になっていくためには、ここにあげたような書物を読むことも必要なわけです。

— 河合隼雄著『こころの読書教室』(2014年9月Kindle版、新潮文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 9, 2026, 3:04 AM

松岡圭祐著『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅹ 怪談一夜草紙の謎』(令和5年10月Kindle版、角川文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

「わたしだけはなんの肩書きもありませんが⋯⋯」
「とんでもない! あなたは文壇にまつわる数々の難事件を解決なさった。お若いのに類い希なる知性の持ち主であられる」
「そんなことありません。単なる本好きです」

— 松岡圭祐著『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅹ 怪談一夜草紙の謎』(令和5年10月Kindle版、角川文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 8, 2026, 3:05 AM

小野上明夜著『作家探偵は〆切を守らない ヒラめいちゃうからしょうがない!』(2018年7月Kindle版、メゾン文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

「ところで、そう暇そうにされるということは、俺が差し入れした本は全部読んでしまったんです? テルテル先生の作品はどうでした?」
「⋯⋯読んだわよ。それだけ」
刹那の間と、かすかに揺れた瞳を見ずとも、黒澤は彼女の心中を読み取った。
「なるほど。気に食わない話なら手に取りもしないあなたが、読み通すことはできた訳ですか。続き、お貸ししましょうか?」

— 小野上明夜著『作家探偵は〆切を守らない ヒラめいちゃうからしょうがない!』(2018年7月Kindle版、メゾン文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 7, 2026, 3:02 AM

遠藤周作著「科学の不幸」(『天使』2023年10月Kindle版、小学館P+D BOOKS)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

由紀子と別れ、新宿に戻る電車の湿った席で足を組み、白川はレインコートのポケットから松本清張の推理小説を出して読みはじめた。そして今日の自分はその推理小説に出てくる主人公とよく似たことをやったと思い苦笑した。主人公と彼とが違うのは、小説のほうでは関係者をたずねてある手がかりをえたのに、彼のほうは手がかりらしい手がかりはひとつも見つけられなかったことだった。

— 遠藤周作著「科学の不幸」(『天使』2023年10月Kindle版、小学館P+D BOOKS)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 6, 2026, 3:01 AM

尼野ゆたか著『十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない』(平成29年11月Kindle版、富士見L文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

手に取って、パラパラとページをめくる。何度も読んだ本で、中身は頭に入っている。しかし、新しい角度から光を当てると、今まで想像もしなかった姿が浮かび上がってきた。

— 尼野ゆたか著『十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない』(平成29年11月Kindle版、富士見L文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 5, 2026, 3:00 AM

辻山良雄著『本とねこと青い自転車』(2026年8月、信陽堂)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

自らを耕すと言えば、本を読む時間もそれに当たるだろう。人は人生という長い時間たくさんの本と出合っているが、それらの本を読む時間に実は細かな違いなどない。そればかりかわたしたちは、一生という長い時間をかけて、一冊の長い本をゆっくりと読んでいるともいえる。そのとき何を手にしていても、友だちとも言える〈本〉をおまもり代わりにして、人はこの不確かな世界を生き抜いていく。

— 辻山良雄著「カルチベイトする/される」(『本とねこと青い自転車』2026年8月、信陽堂)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 4, 2026, 3:26 AM

ダイアン・デュエイン著/田村美佐子訳『駆け出し魔法使いとはじまりの本』(2008年10月、創元推理文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

ニータはほっと息をついて石に腰をおろすと、木に背中を預け、心地よい空気にしばし身をゆだね──やがて本を開いて読みはじめた。
読みつづけるうちに、ニータは自分がただ字を追っているだけではなく、学びつつあることを実感していた──なにかを覚えるときかならず心の中に響く、あのストン、という音を聴きながら、事実をひたすら頭に詰めこむ。今この本が教えてくれていることは、理論について述べた冒頭部分のように曖昧でも抽象的でもなく、まるで新車の修理マニュアルのように単刀直人で、しかも相当込み入っていた。

— ダイアン・デュエイン著/田村美佐子訳『駆け出し魔法使いとはじまりの本』(2008年10月、創元推理文庫)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 3, 2026, 3:04 AM

標野凪著『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』(2020年6月Kindle版、ポプラ文庫ピュアフル)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

私は残りわずかになったルバーブソーダを飲み切ってしまうのが勿体なくて、話を聞きながら、ちょっとずつストローで吸っては、中のライムをいじったりしていた。お店の中を見回してみると、座っているところの奥に小さな本棚があった。見覚えのあるタイトルに吸い寄せられるように席を立った。夏菜と中学の頃に読みあさったあのシリーズだ。本棚から抜き出して開いていると、さっきまで席で本を読んでいた大城さんが声をかけてきた。
「本、好きなの?」

— 標野凪著『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』(2020年6月Kindle版、ポプラ文庫ピュアフル)

#本が綴る読書
@findareading.bsky.socialOct 2, 2026, 3:03 AM

三好達治著『測量船』(2013年4月Kindle版、講談社文芸文庫)より

#本が綴る読書 #読書 #読書する人 #読書環境

私の読んでゐる長い長い恋の物語──
それがききたいのか
夜ふけの屋根へ鳥がきてとまつたやうだ
月の光にぬれながら静かに休んでゐるやうだ

— 三好達治著「物語」(『測量船』2013年4月Kindle版、講談社文芸文庫)

#本が綴る読書
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