#さみしい夜の句会300回突破記念& #満天の星第6回誌上川柳大会 のご案内が出来上がりました。
記念大会ですので、句会の初期から現在も投句にて句会を支えてくれた方に選者を依頼しました。謝選20位までの方には久保田寛子さんオリジナルのさみしい夜の句会ポストカードを進呈。沢山のご参加をお待ちします。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
押し寄せる車の波の廃惑星 クイスケ
渋滞や車の洪水を「波」と見立て、その行き着く先を「廃惑星」と言い切ったスケール感が持ち味。日常の風景が一気にSF的な終末像へ反転する。ただ「押し寄せる」「波」は比喩として予想の範囲にあり、読みの驚きは「廃惑星」の一語に集約される。この名詞の強度に句の成否がかかるのだ。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
前例がないのに沼になる覚悟 汐田大輝
力点は「前例がない」にある。先例に倣えぬと見得を切る上五中七に対し、着地が島や海なら勇ましさが増すだけだが、あえて沼を選んだ。沼は堆積と時間、つまり前例の累積でできる地形であり、前例なきまま沼を目指すのは語義の上で背理である。大きな身振りを最も冴えない地形へ落とす、その落差に自嘲と可笑しみが生まれている。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
澄みきった夜です謝辞は繁殖し 佐井杜有
注目すべきは連用止めの「繁殖し」だ。「澄みきった夜です」と丁寧に言い切った静けさへ、謝辞が増えていく生々しい運動が接がれる。「増える」でなく繁殖と置いたのは、礼が意思なく自己複製する菌のようなものだと示すためで、空虚な儀礼への皮肉になる。言い切らずに終わるので、増殖は夜の中で止まらない。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
包帯の下は木枯らしの胎盤 七澤銀河
この句を決めているのは「胎盤」である。乾いて冷たい「木枯らし」と、湿って命を養う「胎盤」は、感触が正反対だ。それを包帯の下という見えない場所に重ね、傷を治癒でなく何かを育む場として差し出している。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
ゆかりなき運動会の昼花火 カオルル
書き手の立場は、冒頭の「ゆかりなき」で早々に決まる。部外者と定まるので、昼花火の乾いた音は自分に向けられない祝祭として響く。「無関係な」でなく文語を選んだことで、疎外が嘆きにならず、距離を保った観察になる。昼の花火が姿を見せず音だけ届く点も、その隔たりを裏づける。
#さみしい夜の句会 報第294号推薦作品から
マンダリンリンダリンダのためだけに 雪上牡丹餅
前半は「マンダリン」から「リンダリンダ」へ、音が連なる遊びで占められ、そこへ「のためだけに」という限定が重なる。下五が言い差しで閉じるため、何をするのかは空白のまま読み手に預けられる。この空白を魅力と取るか、不足と取るかで評価が分かれるだろう。
#真夜中句会 の締切は15日!
明日です。
題『十月』で二句、下記フォームからの投句をお待ちしております。
全体として、この小説は「本当の強さとは何か」を問いながら、結局は「強い武蔵がカッコいい」という快感を捨てきれない作品だと思う。
#読了 #思索の収集
#死ぬまでに読みたいAudibleで聴く日本文学
#読書好きな人と繋がりたい
#宮本武蔵 #吉川英治
『センス・オブ・ワンダー』は、私に何かを始めさせる本ではなかった。すでに始めていたことに、名前と許可をくれる本だった。
#読了 #思索の収集
#死ぬまでに読みたいAudibleで聴く世界文学 #読書好きな人と繋がりたい
#センス・オブ・ワンダー #レイチェル・カーソン
#さみしい夜の句会報 第294号(2026.10.4-2026.10.11)を発行します。
第294号の参加者は40名でした。ありがとうございました。
先週、東京都美術館で浮世絵を観た。時間が少し余ったので、歌舞伎座へ足を延ばし、歌舞伎も観て帰った。どちらも私には贅沢な場所である。だが、残りの人生を思えば、こういう贅沢を自分にさせてやりたい。まだ見ていないものを見せ、知らない世界に触れさせてやりたいのだ。
創作の糧にしようという計算はない。生きているあいだに、自分を楽しませてやる。
