作中の『絶望を横取りしてはいけない』という価値観は印象的だ。
ただ、この価値観を採るなら、対となる「希望は人から与えられていいのだ」というテーゼも明確に示してほしかった。
note.com#思索の収集| Audibleで聴く日本文学| 鼓動| 葉真中 顕|読書ノート|65歳からのライフワークAudibleにて聴書。 葉真中顕『鼓動』(光文社、2024)読書ノート 児童虐待(特にネグレクト)、オタク文化、就職氷河期世代、引きこもりから派生する8050問題、引き出し屋や貧困ビジネス。現代社会の問題がこれでもかと積み重ねられ、ミステリの枠に投影された作品だ。 物語は、ホームレスの老女が殺され焼かれる事件から始まる。逮捕された48歳の草鹿秀郎(18年間の引きこもり。父親殺害も自供する...
