Grilled Cheese

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@cooichiroo.bsky.socialOct 21, 2026, 1:52 AM

🌊【見難い火傷の子686】
「水が戻っている」
炊き出し場の排水口から、泥水が逆流した。
患者を移し、宿舎を空け、古い水路を調べる。
やがて見つかったのは、浮いた石と――支給品ではない足跡。
そして患者が呟いた。
「……あけた……」
偶然ではない。
誰かが、何かを開けたのか?
水の流れの先にあるものは――。
▼第686話「戻る水」
ncode.syosetu.com/n8656lm/686/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

【戻る水】排水口から逆流した泥水。その先で見つかった「足跡」|見難い火傷の子686
@cooichiroo.bsky.socialOct 20, 2026, 7:41 PM

床下にいたもの。
黒い筋。
淡い帯状の何か。
患者の寝台を叩く音。
そして、古い排水路。
調べるほど、水の流れと患者の異常が繋がっていく。
夕方、排水口から泥水が戻り始めた。
「こっちへ来てる!」
水が、逆流している。
『見難い火傷の子』685
ncode.syosetu.com/n8656lm/685/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

水が逆流する――床下に潜むもの【見難い火傷の子685】
@cooichiroo.bsky.socialOct 18, 2026, 10:30 PM

水脈を追う。
井戸、古い水場、切通し、病舎――
地下の水の流れが、次々と繋がっていく。
岩の割れ目には、水に逆らって動く黒い筋。
そして、こちらを見ていた人影。
「……きた……」
床下から、何かが擦れる音がした。
『見難い火傷の子』684
ncode.syosetu.com/n8656lm/684/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

水脈の先に「何か」がいる――【見難い火傷の子684】
@cooichiroo.bsky.socialOct 18, 2026, 9:17 PM

683 分ける者たち
患者を分ける。
布を分ける。
水を分ける。
家族を分ける。
そして、工区も止める。
「分からんことを、分かったように書くな」
その一方で、患者は床を流れる水を追っていた。
何が繋がっているのか――まだ分からない。
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子
ncode.syosetu.com/n8656lm/683/

水へ向かう患者――何かが繋がっている【見難い火傷の子683】
@cooichiroo.bsky.socialOct 17, 2026, 11:33 PM

見難い火傷の子682
第七切通しで起きた「異常」は、死体だけのものではなかった。
病舎で相次ぐ発熱。
「水」を求める患者。
「下へ」と繰り返すうわごと。
そして――背中で蠢く、何か。
第七切通しで確認された「歩く死体」と、病人たち。
一見、別々に見えた異変が、一本の線でつながり始める。
「水を止めてください。今すぐ」
間に合うのか。
第682話「異変の共通性」
ncode.syosetu.com/n8656lm/682/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子
※挿絵はAI生成です(CAD・手描きを除く)

病人の背中で「何か」が動いている――【見難い火傷の子682】
@cooichiroo.bsky.socialOct 17, 2026, 6:55 AM

見難い火傷の子681
第七切通しで発生した異常事案。
発熱者、行方不明になった遺体、そして――
水抜き溝で発見された「立つ遺体」。
背中から現れた黒色の異常体は、死体を宿主として動かしているのか。
事態はついに、現場処理の範囲を超えた。
「境界案件として正式認定されたし」
張良、上申。
第681話「第七切通し異常事案・上申書」
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子
※挿絵はAI生成です(CAD・手描きを除く)
ncode.syosetu.com/n8656lm/681/

消えた遺体が、立っていた――第七切通し異常事案【見難い火傷の子681】
@cooichiroo.bsky.socialOct 17, 2026, 12:41 AM

見難い火傷の子680「見つかった遺体」
消えた遺体は、水抜き溝で見つかった。
泥の中に立つ、その姿。
だが――それは「立っている」のではなかった。
背中が動く。
衣の内側で、何かが蠢いている。
「下がれ。あれは死体じゃない。運ばれてきた器だ」
雨の山裾で発見されたのは、遺体ではなく――
遺体を使って動く、未知の何かだった。
▼第680話「見つかった遺体」
ncode.syosetu.com/n8656lm/680/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子
※挿絵はAI生成です(CAD・手描きを除く)

その遺体、動いている。【見難い火傷の子680】
@cooichiroo.bsky.socialOct 16, 2026, 5:37 AM

見難い火傷の子679「消える遺体」
工事現場で相次ぐ発熱者。
そして、安置していた遺体が消えた。
やがて届いた報告は――
「消えた遺体が、立っていた」
事故なのか、病なのか。
それとも、この世界特有の「境界案件」なのか。
雨の山裾で、正体不明の異変が動き始める。
▼第679話「消える遺体」
ncode.syosetu.com/n8656lm/679/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子
※挿絵はAI生成です(CAD・手描きを除く)

遺体が消えた。そして「立っていた」【見難い火傷の子679】
@cooichiroo.bsky.socialOct 15, 2026, 2:18 AM

「それは私たちの所管ではありません」
医療、福祉、就労、住居、身元、商業、治安。
一つ一つなら担当部署がある。
だが、複数にまたがった瞬間、誰も全体を引き受けられなくなる。
未解決案件の増加が生み出したのは、単なる職能団体ではなかった。
「どこにも引き取られない案件」を受け止めるためのギルドだった。
『見難い火傷の子』676
ncode.syosetu.com/n8656lm/676/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「それは私たちの所管ではありません」――未解決案件を拾うギルド|見難い火傷の子676
@cooichiroo.bsky.socialOct 14, 2026, 4:35 AM

「ここにいた方が、本人のためになる」
負傷したドワーフ工匠は、脱皮室由来の休養施設で回復していった。
だから退所しなくなった。
誰も閉じ込めようとはしていない。
むしろ善意だった。
しかし「保護」は、いつしか「住み分け」へ変わり得る。
快適で安全な場所ほど、そこから出る理由を失わせることもある。
『見難い火傷の子』675
12. ドワーフ住み着き事件
ncode.syosetu.com/n8656lm/675/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「“本人のため”が隔離になる時【見難い火傷の子675】」
@cooichiroo.bsky.socialOct 13, 2026, 10:24 AM

「守るための技術」が、
「管理するための技術」にもなり得る。
ラミアの脱皮室から広がった
湿潤、遮光、隔離、静穏、非強制。
それは弱った者を守るための条件だった。
だが同じ環境が、
異種族の隔離、
脆弱者の収容、
見世物の演出、
そして行動の制御にも利用できる。
守ることと隔てること。
休ませることと拘束すること。
形は同じでも、倫理は逆向きになり得る。
問題は技術そのものだけではない。
「誰のために」「誰が決めるのか」。
『見難い火傷の子』674
11. 転用と逸脱
ncode.syosetu.com/n8656lm/674/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「“守る部屋”が“閉じ込める部屋”になる時【見難い火傷の子674】」
@cooichiroo.bsky.socialOct 12, 2026, 8:03 PM

技術が一般化するとき、
最初の用途のまま広がるとは限らない。
ラミアの若殻保護油は保湿・美容へ。
脱皮技術は美容脱皮へ。
脱皮室は、人間の休養施設へ。
名前も意味も薄れていく。
それでも残ったのは、
湿潤、遮光、隔離、静穏、非強制。
複製されたのは「形」ではなく、
弱った者を守るための「条件」だった。
技術が広がるとは、
技術そのものだけでなく、
その技術が前提としていた「守り方」が社会に根づくことでもある。
『見難い火傷の子』673
10. 技術の一般化
ncode.syosetu.com/n8656lm/673/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「コピーされたのは“形”ではなかった――技術の一般化【見難い火傷の子673】」
@cooichiroo.bsky.socialOct 12, 2026, 6:27 PM

「治す前に、休ませる場所」
ラミアのために生まれた「脱皮室」という言葉は、
都では美容の流行語になっていた。
けれど、沢の子が訪れた店にあったのは、
美しくするためではなく、疲れた者を守るための部屋。
乾いた者へ湿りを。
強ばった者へ温みを。
見られ疲れた者へ、視線を遮る布を。
「弱っていても、いてよい部屋」
言葉は磨り減るだけではない。
別の誰かを守る形へ、広がることもある。
『見難い火傷の子』672
幕間 守る部屋
ncode.syosetu.com/n8656lm/672/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「治す前に、まず休ませる――“守る部屋”【見難い火傷の子672】」
@cooichiroo.bsky.socialOct 12, 2026, 6:32 AM

「剥がせることと、剥がしてよいことは違う」
美容脱皮の流行で増える無資格施術と重大事故。
薬師、治癒師、領主、ラミアの長老。
それぞれの立場がぶつかる中、脱皮師が求めたのは独占ではなく――「境」。
どこまで触れてよいのか。
いつ専門家へ引き継ぐのか。
そして、施術を受ける者の尊厳をどう守るのか。
やがて「脱皮師」は国家資格となる。
『見難い火傷の子』671
幕間 国家資格・脱皮師
ncode.syosetu.com/n8656lm/671/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

剥がせる≠剥がしていい――国家資格「脱皮師」【見難い火傷の子671】
@cooichiroo.bsky.socialOct 11, 2026, 10:52 PM

「剥がしたのではありません。守ってもらったのです」
美貌を取り戻そうとして傷ついた伯爵夫人。
彼女を救ったのは、ラミアの若き脱皮師だった。
美しさを売る技術ではない。
傷つけないための技術。
かつて「沢の子」と呼ばれたラミアの歩みが、
やがて脱皮師の資格制度へとつながっていく。
『見難い火傷の子』670
幕間 沢の子
ncode.syosetu.com/n8656lm/670/
#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

剥がすのではなく、守る――「沢の子」【見難い火傷の子670】
@cooichiroo.bsky.socialOct 9, 2026, 4:38 AM

人間用の「普通」が、すべての種族に適しているとは限らない。

沢見村の小さな接触事案から、
湿度・遮蔽・光量・静穏環境を備えた「保護住区」という発想が生まれる。

『見難い火傷の子』666
ncode.syosetu.com/n8656lm/666/

#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

人間用の部屋では、生きられない――保護住区の誕生【見難い火傷の子666】
@cooichiroo.bsky.socialOct 7, 2026, 10:54 AM

「襲撃か、防御か」

沢で起きた出来事を、村長宅で整理する。

同じ出来事でも、言葉ひとつで意味は変わる。

「柔らかくすると嘘になる」

幼いラミアとの接触を、怪談にも英雄譚にもせず、
事実としてギルドへ伝える。

そして判明するのは――
怪物との遭遇ではなく、生活圏の重なりだった。

『見難い火傷の子665』
ncode.syosetu.com/n8656lm/665/

#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「襲撃か、防御か」ラミアとの接触を村はどう報告する?【見難い火傷の子665】
@cooichiroo.bsky.socialOct 4, 2026, 12:37 PM

脱皮を終えた幼いラミアが、立ち上がる。

痛みに耐えながら、一歩。
また一歩。

誰も追わない。
誰も「待て」とも「行け」とも言わない。

ただ、帰るための道だけがそこにあった。

「帰った、か」
「帰れたんだよ」

『見難い火傷の子664』
ncode.syosetu.com/n8656lm/664/

#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

「帰ったんじゃない。帰れたんだよ」幼いラミアの帰還【見難い火傷の子664】
@cooichiroo.bsky.socialOct 2, 2026, 6:42 AM

#創作 #ハイファンタジー #Web小説 #見難い火傷の子

見難い火傷の子663

ラミアは、突然現れた怪物ではなかった。

昔から谷の奥に棲み、沢見村とは互いに距離を置いて暮らしていた。

今回現れたのは、脱皮中の幼いラミア。

敵か味方かではなく、そこに暮らす「隣人」だった。

『見難い火傷の子663』
ncode.syosetu.com/n8656lm/663/

「ラミアは昔から、そこにいた」隣村との知られざる過去【見難い火傷の子663】
@cooichiroo.bsky.socialOct 2, 2026, 2:53 AM

「囲むな。輪をひらけ。道を残せ」

怪物と恐れられたラミアの少女。
薬師のトウ婆が見つけたのは、彼女自身が集めた痛み止めと保湿の薬草だった。

討つべき怪物ではない。
痛みに備える術を知った、ひとりの子どもだった。

#創作 #ハイファンタジー #見難い火傷の子

ncode.syosetu.com/n8656lm/662/

「囲むな。道を残せ」薬師が見抜いたラミアの正体【見難い火傷の子662】