実在の事件をモチーフに、その被告と、彼女に執着する主人公の女性記者。二人の交流が主人公の人生に与える変化を描く。
タイトルは何のヒントにもならず、読み始めはサスペンスのようで、読み進めるにつれ生きることの意味やや、社会への問題提起になっていくという、それこそ食材としてのバターのような多面性を持つ作品でした。
『誰にも無理させることなく、かといって誰一人拒絶しない道』とは、主人公が辿り着いた境地。事件の被告すら包摂するような、そんな優しさって可能なのでしょうか。日本では無冠の一方、イギリスで文学賞を受賞したことになんか納得。もっと評価されるべき作品。
