踊り場として踏む五月 夏までに上りきったら忘れるはずの /袴田朱夏
#ShukaHakaTankaBot

踊り場として踏む五月 夏までに上りきったら忘れるはずの /袴田朱夏
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借り物の言葉でうたうとき冬の星座はすべて燃える、それでも /袴田朱夏
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太陽にぎりぎり焼かれない距離で僕らはずっとこの星の黴 /袴田朱夏
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花 慈雨の手は昼下がり沐した詩 曇りが去る日、果ての氏名は /袴田朱夏
(はなじうのてはひるさがりもくしたしくもりがさるひはてのうじなは)
#回文
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三月に冬がはみ出さないように今日うるう日のやさしさは雨 /袴田朱夏
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舌打ちを許してくれた母さんの小さい背とゆく映画館 /袴田朱夏
(背=せな)
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「夜風かも。行こう、秋だ」と貸した肩しかと抱き合う恋も風かよ /袴田朱夏
(よかぜかもいこうあきだとかしたかたしかとだきあうこいもかぜかよ)
#回文
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七歳がなんども描く翼竜のここに白亜の風の先っぽ /袴田朱夏
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まだ墓標やってるんだねスカイツリー、ぼくらは生まれてもいないのに /袴田朱夏
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さっきの絵素晴らしいのか泣いていて田舎の医師ら場末の喫茶 /袴田朱夏
(さっきのえすばらしいのかないていていなかのいしらばすえのきっさ)
#回文
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花の香の宵ひとつ繰り返しては汝の彼の良い日徳利返して /袴田朱夏
(はなのかのよいひとつくりかえしてはなのかのよいひとつくりかえして)
#畳文
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振り方を笑われたけどそのことがクラスをまとめた指揮者であった /袴田朱夏
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うんちんばこ!うんちんばこ!とおさな児がにこにこ連呼するバス車内 /袴田朱夏
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眼球のみ臓器提供せず我の見しこと誰にも使いこなせぬ /袴田朱夏
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ほっぺたをはんぶんこするやりかたはくっつけること おもしろいねえ /袴田朱夏
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最後くらい男女を越えてあなたとは子どもみたいに疲れたかった /袴田朱夏
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点Pがぼくの机を飛び立ってあなたの肩にとまる 百点 /袴田朱夏
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今ならば戻れる道をゆうぐれの偏西風と話し込んじゃう /袴田朱夏
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読み聞かせ途中で眠るとうさんは絵本にくらいゆるされたいよ /袴田朱夏
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ストライクゾーンは狭くなってゆき今やあなたという点である /袴田朱夏
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